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ふたりめ出産のおはなし〜後編〜 [出産]

第二子誕生のおはなしの続きです。
前編はコチラ

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時間が経ち何度も陣痛をやり過ごすうちに、
大きいモノ(赤ちゃんの頭)がマタに挟まるような感じの位置に
下りてくるのがわかりました。
でもまーたんのとき、吸引分娩の最後に感じた、
ものすごく痛熱い感覚にはほど遠い。

これは、位置的にはまだ出口じゃないな…と冷静に思いました。
だって助産師さんは指を使って内診しているし、
ということはまだ産道の奥にいるってことだよね、まだ破水してないし…。



そうこうしているうちに、
助産師さんが破膜して破水させてくれました。
じょわどば〜っと温かい水が溢れ出て足が濡れました。
おお、すごい、いっぺんに出た〜なんて感動してました(笑)。
まーたんの時はちょろちょろっと少しずつの破水から始まったから、
どばーの感覚は味わってないんですよね。


よっしゃ!大詰めだぞ、頑張れ私〜!!



さて、これが一体何時頃だったのか、
ここから一体どのくらいの時間がかかったのかわからないけど…。



破水もしたので、
吐く息の最後に少しいきみっぽいものも入れ、
とにかく陣痛とともに赤ちゃんが進むままに任せました。

息を吐き切るごとに、すこーしずつ頭が下りていくのがわかります。
おお、これが自然に下りていくという感覚なのか!
じゃあまーたんのときは、よっぽど下りてきにくかったんだなぁ。
味わってないもの、コレ。

でもおもしろいことに、
痛みの波が収まるごとに、スススッとまた戻るのですよ、これが!
出産後に助産師さんにその驚きを伝えると、
「そう、3歩進んで2歩下がるなんやで〜」と言っていました。

いったん進んだものが戻っていくと、
「おいおい、早く終わらせたいのに戻ったら、ゴールが遠のくじゃん〜!」
と一瞬思ったのですが、
「そうか、このゆっくりさで、少しずつ産道や会陰が伸びるのね!」
と思い直し冷静になりました。


ぐん…ぐん…ぐん…

お産が進行していきます。


前編で書いた「ピョコッとおまけの陣痛」ですが、
この頃、自分でも感じました。
助産師さんが「あ、ほらオマケの波が来てるわ」と言うので
意識してみると、確かに、
いったん収まったら1分くらいはあるはずの間が、
ほとんど間髪入れずに波がやってきて、
でもその山のピークはそのひとつ前のより明らかに弱いのです。

あ、コレか〜!!!
せっかく波が去ってやれやれ〜と思ったら休む間もなく来られたら、
精神的にヘコむわ〜!!
アホ〜こんなオマケいらん〜〜〜〜〜!!!!_l ̄l○





赤ちゃんの頭が、マタの間に挟まったまま戻らなくなってきました。

痛いなぁ…。
でも徐々に進めたから、まーたんのときよりはガマンできるなぁ…。

あ、そうだ、赤ちゃんの頭に触ってみたい!

痛みの波が引いてる間に、助産師さんに聞いてみました。
「触ってみていい?」「いいよ、どうぞどうぞ」
マタの間に手を伸ばしてみました
あ、頭だぁスゴイ!ある!
しっとりと濡れた髪の毛に手が触れました。
幅は数センチ、恐らくラグビーボール状に、縦に細長く見えている状態です。

つらいけど、でも今の状態がわかると励みになりました。
見えているなら、もう少しだ!



また何度か陣痛をやり過ごしていると、
どんどん頭が進んでいき、
おしもがムリムリと押し広げられて行く感じがします。
会陰もかなりピキピキ痛い感じ。う〜ん痛いよ〜。

「もう、(会陰を)切っちゃってでも早く出したい感じ…」
と言いました。
「いやいや、ここまで頑張ったんやから」
と助産師さんが返事した…ような気がします。

また、頭に触れてみました。
今度はかなり開いています。
頭が、さっきよりポッコリ出ている感じです。
「早く出ておいで〜」と声をかけました。




助産師さんがパパにナースコールを押すように指示。
この日たまたま院長先生が当直医だったようで、LDR室に入ってきました。
何やら色々話しています。

「もういっぱいいっぱいみたいやから、ちょっと切ろうか。ね。」
と助産師さん。(結局切るんかい!ゞ( ̄∇ ̄;))

陣痛の波がきている間に、会陰を少し切開しました。
こういう時の切開は麻酔なしの場合が多いみたいですね。
まーたんのときは、吸引だったので伸び切る前の切開になり、
麻酔をしました。
今回は、もう紙のようにうすーく伸びてる状態で、
もともとピッキピキに痛いのでぜ〜んぜんわかりませんでした。

切開はちょこっとだけで、あとは自然裂傷したらしいです。



さあ、ラストスパート!



生まれるまで、もう数回の陣痛の波が必要だったと思います。
でも最後の最後、「もうこれで出る!」って波は
自分でもわかったような気がします。
この時はちょっと強めにいきみを入れました。

あ、出る出る出る〜〜〜〜!!!!


ブルンッ!……って感じで頭が出ました。

「あと身体だけで終わりだ!」という開放感が爽快でした。



まだ肩から下は出てない状態で「ゲブ、ゲボッ」みたいな息?声?が聞こえました。

よしよし、頑張ったんだね、元気だね、もう少しだよ。


残りのいきみで身体を押し出したくなるんだけど、
「もうチカラ抜いて〜」と言われたので
腹圧の余韻?みたいなものと、あとは先生と助産師さんに任せました。

そして、ズルリンコ〜と身体も出ました。
産声も聞こえました。元気だ!

やったーーーーーーーーっ!!!!!!♪♪♪Y(^o^)Y♪♪♪

はわ〜〜〜………ふえ〜〜〜〜……………はぁぁ〜〜〜〜〜(←力抜けた)


1時59分、元気な女の子の誕生です。





この直後私が言い放った一言。

「……パパ、ビデオ〜〜〜……」

…………………………(笑)。
パパにカメラを回してもらいました。


臍の緒が切られ、裸のままの赤ちゃんが私の胸に連れてこられました。
興奮と疲労で高いままの声で
「あ〜来たん(来たの)〜、来たん〜、出て来たん〜、そう〜頑張ったなぁ〜」
と私。
「拭いてあげてね」と言われたので、
うつ伏せの赤ちゃんを、背中にかけられていたタオルで拭いてあげました。






まったく信じられない思いでいっぱいでした。
まーたんの時と同じで、やっぱりTVの出産シーンを見ているような気分でした。
自分の身体に疲労や痛みは残っているし、
まして2人目なのに。

嘘みたいだぁ。
さっきまでお腹の中にいたのになぁ。
赤ちゃん、自分のお腹から出てきたんだなぁ。
すごいなぁ。
二児の母かぁ。

いやぁ…感動というか、驚きというか。
涙とかは出ないんだけど、かわいくて、愛しくて。




その後の、後産(胎盤が出てくること)はちょっと手こずりました。
普通に出てこなかったんです。
かなり時間がかかって、
結局エコーも使いながら、いくつかに分割して、
かき出したような感じでした。
その割には出血量も少なかったのは幸運でした。
(まーたんのときは800ml、今回は200くらいだったかな?)
そのあと、おしもの傷の縫合。

今回は、出てきた胎盤も私の希望で見せてもらいました。
写真とかでも見たことあったけど…。
助産師さんが「お世話になりました〜やで」と言いました。
そっか、これが赤ちゃんを育ててくれたんだもんね。
思わず、指でツンツン。
ふにゃふにゃかと思ったけど、結構弾力がありました。





私がパジャマに着替えさせてもらう時にパパが赤ちゃんを抱っこしたのですが、
にっこり笑って小さく「かわいい…」と言っていたのが印象的でした。
まーたんのときは、何故か生後2日で初抱っこだったので、
生まれたてを抱っこしたのはこれが初めてだったもんね。

そのあとおっぱいを含ませたり、私もパパもウトウトしたり(笑)して過ごし、
パパは5時頃帰って行き、
私も6時頃病室へと移動しました。







病院に着いてから、わずか2時間半。
痛みのピークは1時間弱。
家で陣痛かな?と思い始めてからでも、
4時間半ほどのスピード出産。

体力的にも精神的にも、あまり消耗しない楽なお産だったと言えます。
「これならもう一人いける!」と本気で思えました(笑…経済的に無理ですが)

予定日よりも12日早かったお陰で、
体重も2918gと、小さすぎず大きすぎず理想的だったし。
(予定日まで行っていたら、まーたんと同じで大きかったはず)



この子は、色んな意味で親孝行な子なんだろうな…、

そんな気がしました。

(切迫早産の入院で、私にとっての休息時間がもらえたことも、
そのひとつです)

産まれた日、moblogした「がんばったね、そしてありがとう」の
「ありがとう」は、そういう意味でもあるのです。







ありがとう。

生まれてきてくれて、ありがとう。


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まみぃ

はじめまして。通りすがりの「まみぃ」というものです!
“ふたりめ出産のおはなし”というタイトルにひかれてお邪魔しました。

実は私も近々二人目のお産を控えておりまして・・・
予定日は2/17でして・・・
でも先生からは「いつ産んでも問題ない」と言われてて・・・
さらに出産は4年半ぶり・・・
毎日ドキドキしながら生活をしている次第です。

YuriMeineさんのブログを読んで思い出した部分もあったりで、
は~、頑張るしかないのだけど緊張します~。

またお邪魔させてもらってよろしいでしょうか?
by まみぃ (2008-02-04 22:33) 

namako

改めまして、おめでとう!おめでとうございます!
前編、後編、読みながら、私も力入りましたよ~
予行演習の気分でした(笑)
私もひとり目の時は余裕なかったから、次はこんなふうに赤ちゃん誕生を実感しながら乗り切りたいものです。
お疲れ様でした!
by namako (2008-02-05 10:22) 

マリーロビンソン

かわいい~(T_T)
まるで自分の子のように可愛いです(どんなやねん(笑))
でも、ほんまに冷静ですね(笑)
「パパ、ビデオ…」(≧▽≦)
マリー姉の時は丸1日くらい病院を行ったりきたり~、部屋を行ったりきたり~
で大変でした(>_<)
そうそう、最後に…「パパさん、定時まで仕事しなくて良かったね(笑)」
by マリーロビンソン (2008-02-05 16:46) 

けいちゃん

はじめまして。とおりすがりのものです。
初産で6ヶ月の妊婦です。

読ませていただいて、大変なのと感動なのがすごく伝わりました。
参考にさせていただきますっ。

産まれたばっかりでこれから大変だけど、がんばってください!!
by けいちゃん (2008-02-05 17:33) 

chobita

お疲れ様でした・・・・
いやあ、忘れかけていた3年前を思い出しました。
本当にドキドキでした。
生まれてきてくれて ありがとう~~ですね。
親戚のおばちゃんのように うれしいです。

ま~たんも お姉ちゃんかあ。
お留守番も 頑張ったよね☆どんなお姉ちゃんになるのかな。
それも楽しみです。
by chobita (2008-02-05 21:21) 

YuriMeine

>まみぃさん
ご訪問&nice!ありがとうございます☆
2日くらい更新されてないみたいですが、もしかしてもう生まれちゃったかしら!?(*^_^*)
うう、どきどきします。
いつでも遊びにきてくださいねん☆
私も読者登録させて頂きます!

>namakoさん
nice!ありがとうございます☆
前もって色々頭でシミュレーションしておくと、冷静でいられるかもしれないです。namakoさんならきっと大丈夫ですよ〜(^_^)
やはり出産って、しんどいけどおもしろい体験ですね。
もうこれが最後かなぁ…ちょっと寂しい(笑)。

>マリーさん
nice!ありがとうございます☆
じゃあ親戚ってことにしておきます(笑)。
今回のお産入院は、マジでヘルプがほとんどない状態だったんですよ。生んだ日の午前中に、入院用品のバッグを持ってきてもらったのが最後、退院の日までパパに面会に来てもらえない状態で、しかもたぶんそうなるだろうと思っていたので、一度も来てもらえずとも事足りるだけのすべての用意をあらかじめしてありました。
家族の方にたくさん助けてもらえてお産が出来る方達は、本当に幸せなことなんですよ(^_^)

>けいちゃんさん
ご訪問&nice!ありがとうございます☆
6ヶ月でいらっしゃるんですね!おめでとうございます。(←いま言うのも変か)
初産婦さんに変なプレッシャーや不安感を与えてなければいいんですが(^^;)、逆に何か疑問や不安を少しでも解消してもらえれば幸いです。
そちらにもまた伺わせて頂きますね、出産、頑張って下さい!!

>chobitaさん
nice!ありがとうございます☆
人の出産話って読むの楽しいですよね(^^)
自分のを思い出したり、「へ〜こんなのもあるんだぁ」なんて感心したり。。。
だから思わず、書くのも力が入っちゃうんです(笑)。
まーたんは、いい姉してますよ☆可愛がってくれてます。またそのうち記事にしますね。
あ、スコーン、やはりベーキングパウダーにしたらおいしくできました(^^)
by YuriMeine (2008-02-07 22:07) 

こうじろう

生まれてくる感動と、
二人目の冷静さが、とっても臨場感あふれててよかったです!
おつかれさまでした♪

最後の写真、オテテがとってもかわいいー!
by こうじろう (2008-02-08 00:52) 

YuriMeine

>こうじろうさん
nice!ありがとうございます☆
なんで赤ちゃんの泣き声や手はあんなにかわいいんでしょう(*^_^*)
泣き声がもっと聞きたくて、思わず泣かせたまま眺めてしまう私はSな母親ですね(笑)。
by YuriMeine (2008-02-12 14:18) 

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